ラシックス錠

ラシックス錠

商品名 ラシックス メーカー サノフィ・アベンティス
保険薬価 4% 1g 19.30円
20mg 1錠 10.00円
40mg 1錠 17.60円 海外評価 5.5点

1日量 40~80mg1回【徐放】40~80mg1~2分服
分類 利尿降圧薬>ループ利尿薬>ループ利尿薬〔フロセミド〕

処方目的・適応
[フロセミドの適応症]高血圧症(本態性,腎性など),悪性高血圧/心性浮腫(うっ血性心不全),腎性浮腫,肝性浮腫,末梢血管障害による浮腫/月経前緊張症/尿路結石排出促進

解説
 腎臓で尿中の水分が再吸収されますが,本剤の代表である,フロセミドは,ヘンレのループ上行脚と呼ばれる部分に作用し,水分の再吸収を阻害して尿量を増やすため,「ループ利尿薬」と呼ばれています。

 エタクリン酸,ブメタニド,ピレタニドは,フロセミドとは構造的にはかなりかけはなれていますが,作用の現れ方が同じため,同様にループ利尿薬と呼ばれます。

使用上の注意 – ラシックス
一般的注意

*フロセミド(ラシックス)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……無尿状態/肝性昏睡/体液中のナトリウム,カリウムが
明らかに減少している人/スルフォンアミド誘導体に対するアレルギーの前歴

(2)慎重に服用すべき場合……進行した肝硬変,肝疾患,肝機能障害/重い冠硬化症または脳動脈硬化症/重い腎機能障害/本人または両親,兄弟に痛風,糖尿病のある人/下痢・嘔吐のある人/手術前/ジギタリス製剤・糖質副腎皮質ホルモン薬・ACTHまたはグリチルリチン製剤の服用中/減塩療法中/乳児,高齢者

(3)その他……
・〈妊婦→未確立・有益のみ〉〈授乳婦→回避・授乳中止〉〈危険作業→注意〉

(3)服用時間……夜間の休息が特に必要な人は,本剤による夜間の排尿を避けるため,午前中に服用するようにしてください。

(5)定期検査……連用すると電解質失調がおこることがあるので,定期的に血液や電解質(ナトリウム,カリウム,カルシウムなど)の検査を受ける必要があります。

副作用の注意
重大な副作用

(1)ショック(脈拍の異常,呼吸困難,顔面蒼白,血圧低下など),アナフィラキシー様症状(不快感,呼吸困難,全身潮紅,じん麻疹など)がおこることがあります。

(2)再生不良性貧血,汎血球減少症,無顆粒球症,赤芽球癆がおこることがあります。

(3)難聴がおこることがあります。

(4)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),水疱性類天疱瘡が現れることがあります。

(5)低カリウム血症を伴う心室性不整脈が現れることがあります。

(6)間質性腎炎がおこることがあります。

その他副作用
(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,じん麻疹,発赤,光線過敏症)

(2)すぐに処方医に連絡する副作用……
貧血,白血球・血小板減少/低ナトリウム血症,低カリウム血症,低カルシウム血症,代謝性アルカローシス,高尿酸血症,高血糖症/黄疸,肝機能異常/BUN・クレアチニン上昇

(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……食欲不振,下痢,悪心・嘔吐,口渇,膵炎(アミラーゼの上昇)/めまい,頭痛,知覚異常,聴覚障害/脱力感,倦怠感,起立性低血圧,筋けいれん,味覚異常,発熱

他の薬剤使用時の注意
(1)本剤との併用で作用が強まる薬剤……(1)他の利尿降圧薬→降圧作用が強まるおそれがあります。(2)セファロスポリン系やアミノ配糖体抗生物質など腎毒性のある抗生物質→毒性を強めるので,抗生物質の服用を受けるときは本剤の服用中であることを伝えてください。(3)ジギタリス製剤→心臓に対する作用を強めるおそれがあります。(4)炭酸リチウム製剤→腎臓での再吸収を促進します。

(2)本剤との併用で作用が著しく弱まる薬剤……経口糖尿病薬(トルブタミド)

(3)併用するとおこりやすい副作用……ストレプトマイシン,カナマイシンやシスプラチン(抗がん薬)など→聴力障害/副腎皮質ステロイド薬→低カリウム血症

(4)併用で注意すべきその他の薬剤……(1)サリチル酸誘導体→毒性が発現するおそれがあります。(2)尿酸排泄促進薬→作用が弱まります。(3)非ステロイド系解熱鎮痛薬→本剤の利尿作用が弱まります。(4)カルバマゼピン→症候性低ナトリウム血症がおこるおそれがあります。(5)糖質副腎皮質ホルモン薬・ACTH・グリチルリチン製剤→過剰なカリウム放出のおそれがあります。

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