イブリツモマブによる地固め療法が有効

イブリツモマブによる地固め療法に関する日経メディカルの記事をまとめてみました。 詳しくは日経メディカルのホームページをご覧ください。

要約は、新しいもの順になっています。

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2008. 4. 8
第6回日本臨床腫瘍学会学術集会
悪性リンパ腫の治療戦略をアップデートする【臨床腫瘍学会2008】

濾胞性リンパ腫においても、イブリツモマブによる地固め療法で部分寛解から完全寛解へ転化し、無治療群に比べて、無増悪生存期間が有意に延長することが、第Ⅲ相臨床試験(FIT試験)で示された。イブリツモマブが濾胞性リンパ腫の標準的治療の1つになるかどうか、今後の成果が待たれる。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/jsmo2008/200804/506026.html

2008. 3. 24
CHMPが濾胞性リンパ腫対象にイブリツモマブの地固め療法について肯定的意見

 ドイツBayer Schering社は、3月20日、Commitee for Medical Products for Human Use(CHMP)から、欧州での未治療の濾胞性リンパ腫患者における寛解導入療法後の地固め療法を対象として、イブリツモマブ(商品名「ゼヴァリンイットリウム(90Y)」)の承認に対する肯定的な意見を受け取ったと発表した。

 イブリツモマブは、現在、リツキシマブとの併用で、成人の再発性難治性のCD20陽性濾胞性B細胞性非ホジキンリンパ腫への適応が認められている。

 このCHMPの決定は、フェーズIII臨床試験であるFIT試験をベースとしている。地固め療法のファーストラインとしてイブリツモマブは、地固め療法を行わなかった群の無増悪生存期間13.5カ月と比較して37カ月と延長した(p<0.0001)。FIT試験は、寛解導入療法で完全寛解、不確定完全寛解、部分寛解が得られた患者を、無作為にイブリツモマブを投与する群(208人)と更なる治療を行なわない群(206人)に割り付けて評価したもの。イブリツモマブ投与群は、-7日目と0日目に抗CD20抗体製剤のリツキシマブを250mg/m2投与し、0日目にイブリツモマブを体重1kg当たり0.4mCi投与している(最高で32mCi)。 (加藤 勇治=日経メディカル別冊
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/search/cancer/news/200803/505799.html

2007. 11. 14
進行濾胞性リンパ腫の地固め療法にイブリツモマブが有効

 進行濾胞性リンパ腫の地固め療法の第一選択薬として放射性物質イットリウムで標識した抗CD20モノクローナル抗体イブリツモマブ(商品名「Zevalin」)が有効であることが大規模国際無作為化フェーズIII臨床試験FIT(First-Line Indolent Trial)の結果明らかとなった。主要評価ポイントであった無増悪生存期間の延長が確認された。ドイツBayer Schering Pharma社が11月12日に発表した。

 今回の試験結果を基にBayer Schering Pharma社は欧州医薬品庁にイブリツモマブの進行濾胞性リンパ腫の地固め療法の第一選択薬としての適応拡大申請を行なった。

 FIT試験の詳細は12月に開催される米国血液学会で発表される予定だ。

(横山 勇生=日経メディカル別冊)
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/search/cancer/news/200711/504771.html

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