高額療養費

高額療養費

最近は、厚労省が袋叩きにあっていて、特に後期高齢者健康保険が槍玉に上がっています。 日本の保険や年金は、歴史があると言うか、つぎはぎだらけの改正を長年に渡って行ってきたので、非常にわかりにくくなっています。 また制度も不公平なところが多く、必要な人に必要な支援がなされていない点が多々見受けられます。

しかし、今回は少し見直しました。 別稿で医療費包括請求制度について少し述べましたが、それは病院側の問題であって、患者側ではありませんでした。

患者側の制度として大きいのは、高額医療費制度で、病院の窓口で高額の医療費を払った場合、ある一定の基準額を超えていると払い戻してくれる制度です。 今回の場合で言えば、先に申請をしておけば、払い戻しも病院側がやってくれました。

リンパ腫では、リツキサンの薬価が高くて、1回当たり20万円近くするようです。 また最近話題のゼヴァリンは、400万円近くと途方もないお金がかかります。 白血球増強剤も結構高くて、1回当たり数万円するようです。

もちろん、健康保険が利くので、窓口では3割負担ですが、例えばリツキサンの点滴を毎月受けるとそれだけで負担が10万円ぐらいになり、さらにCHOP療法も入れると、15万円ぐらいになってしまいます。 これが半年続くと、3割負担分だけでも100万円近くになってしまいます。

これをさらに、支援してくれるのが、高額医療費制度です。 収入によって、また市町村によって異なりますが、いくらかかったとしても 6万円ぐらいから8万円程度の実負担で収まるようになっています。

ただし、暦月1カ月(1日~月末)の診療で医療機関別、診療科別、入院・通院別に計算されますので、良くあるのは、入院した月に当然通院がありますが、これが別々になるということです。 最悪ケースは、負担が2倍になる可能性があります。 入退院を繰り返し、さらに通院で高額の治療が必要なら、常に2倍必要になるので、その時は金額の観点だけからするとずーっと入院を続けていたほうが良いことになります。

今回は、初めてでしかも国民健康保険だったので、市役所に行きましたが、保険証番号を聞くなりあっという間に証明書を発行してくれました。 それを病院に持っていって終わりでした。 外来は少し違うようです。 また、毎月申請をやり直さないといけないようです。

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