シンバイオにおける開発状況
■ ベンダムスチンの第II相臨床試験の低悪性度非ホジキンリンパ腫の症例登録が完了 2008.5.21
シンバイオ製薬は2007年12月から全国18の施設で開始したベンダムスチンの非ホジキンリンパ腫を対象とする第II相臨床試験について、同試験の低悪性度非ホジキンリンパ腫については、目標症例数に達したため登録を完了しました。当初、症例登録には15ヶ月間を要すると予測していましたが、治験開始からわずか5ヶ月間という短期間で登録が完了しました。同試験のマントル細胞リンパ腫についても、近く目標症例に到達する見込みです。シンバイオ製薬は開発計画を前倒しし2009年末を目標に申請をめざすことにしました。
2005年12月にシンバイオ製薬初の契約締結となった抗がん剤「SyB L-0501(塩酸ベンダムスチン)」は、ドイツにおいて既に非ホジキンリンパ腫の治療薬として「リボムスチンR」の商標で長年使用されている抗がん剤です。最近の報告では、SyB L-0501(塩酸ベンダムスチン)は従来使われていた他の化学療法薬と比較して副作用が少なく、また、より効果的な抗がん剤であるとの第II相臨床試験の結果が、2005年12月米国血液学会(ASH)において公表されています。
この製品の導入は、第一に現在最適な薬剤がなく待ち望んでいる患者さんがいる、まさしく「空白の治療領域」の薬剤であること、また当社が特化している分野(血液がん)であることが決定の決め手となりました。
現在、対象となる患者さんは国内に約5,000人です。
今後当社では、難治・再発性低悪性度非ホジキンリンパ腫を対象に臨床試験を実施し、2011年上半期の上市に向け効率とスピードを最優先した開発を進めてまいります。
http://www.symbiosis.co.jp/html/pipeline_01.html