ファブリルの臨床試験失敗

 ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)27日のナスダック市場で、バイオ医薬品会社のファブリル(Nasdaq:FVRL)が急落した。

第3相臨床試験の失望される結果を挙げ、がん治療薬候補「スペシフィド」(「ファブルド」から名称を変更)の開発を打ち切ると発表したことで売られた。終値は前週末比1.52ドル(87.41%)安の0.22ドル。

 同社によると、免疫系のがんである、濾胞状B細胞非ホジキンリンパ腫の患者を対象とした第3相試験で、「リツキサン」を投与後、スペシフィドを投与したところ、プラセボ(偽薬)に比べ「統計的有意な改善」を示さなかった。  スペシフィドは腫瘍(しゅよう)から抽出した遺伝子情報に基づいて作られたがん治療薬。

 ファブリルは現金を節約し、自社資産の価値を認識するための方法を現在検討しているとした。

 ジョン・ロンゲネッカー社長兼最高経営責任者(CEO)は「われわれは、とりわけ患者とその家族に代わり、この試験のデータに極めて失望している」と述べた。
 リツキサンは、ジェネンテック(NYSE:DNA)、バイオジェン・アイデック(Nasdaq:BIIB)、スイスのロシュ・ホールディング(RHHBY)が共同販売するCD20陽性のB細胞非ホジキンリンパ腫の治療薬。

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