市川團十郎が再入院

市川團十郎が再入院、手術へ…妹から骨髄移植 7月3日17時1分配信 夕刊フジ

再び闘病生活を送ることになった團十郎さん

 歌舞伎俳優、市川團十郎さん(61)が2004年にかかった急性前骨髄球性白血病の病状が改善せず、近く再入院することが3日、分かった。貧血が続いているため、妹の市川紅梅さんから骨髄を移植する手術を受ける予定。入院の期間は未定だが、年内の公演は予定しておらず、休演や降板はないという。

 團十郎さんは2004年5月、急性前骨髄球性白血病で緊急入院。一時は舞台復帰したものの、05年8月に再入院し、自身の骨髄の幹細胞を再注入する「末梢血自家移植」の治療を受けた。

 治療は抗がん剤の大量投与を必要とし、厳しい闘病生活を送ったが、06年2月に退院。この年の5月に舞台復帰し、昨年3月、パリのオペラ座で行われた歌舞伎のパリ公演にも出演。紫綬褒章を受章し、テレビ番組などにも出演して元気な姿を見せていた。

 関係者によると、團十郎さんは06年2月の退院後も、貧血が続き、医師の治療を受けていたという。が、改善が見られず、入院を決意したという。

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団十郎復帰会見、過酷な闘病生活語る [2006/3/16/08:37 紙面から]

 「無間地獄から戻ってきた感じです」。急性前骨髄球性白血病再発のため昨年8月末から入院・休養していた歌舞伎俳優市川団十郎(59)が15日、東京・歌舞伎座で復帰会見で行った。抗がん剤の大量投与後の末梢血(まっしょうけつ)幹細胞自家移植で完治。5月の歌舞伎座「団菊祭」で舞台復帰するが「最初の入院(一昨年5月)とはケタ違いに大変でした。投与中は帆船で大嵐の中を航海しているような気分だった」と過酷な闘病生活を振り返った。

 一昨年10月の復帰会見では「浮世に戻ってきました」と話した団十郎だが、再入院となった今回は「無間地獄から戻った感じです」と振り返るほど過酷な治療だった。

 検査で再発が分かり、昨年8月29日に再入院した。当初は再発を「風邪がぶり返したぐらい」にしか思っていなかったが、医師から「かなりのリスクを伴い、相当の覚悟が必要」と宣告された。治療には骨髄移植なども検討されたが、結局、自分の骨髄の幹細胞を移植する末梢血幹細胞自家移植が行われた。昨年12月、大量の抗がん剤を投与して陰性にした後、幹細胞を採取。さらに前処置として抗がん剤を再度大量に投与して、幹細胞を移植した。

 団十郎は「肉を切らせて骨をたつ療法だった。投与中は、顔は真っ黒で、帆船で大航海し大嵐の中で船底で船酔いしている気分。その1週間は地獄の亡者みたいな気持ちだった」という。自家移植の結果、医師から100%完治とは言えないが、高い確率で完治とのお墨付きをもらった。

 「14日の定期検査も何の問題もなかった。コレステロール値も下がり、入院前より健康的になった」という。退院から3カ月後に1日5000歩、半年で1日1万歩を歩くようにと言われている。「入院では妻や娘、せがれ(海老蔵)ら家族が私を支えてくれた。それに私の中の60兆、70兆の細胞にも感謝したい」。

 5月の歌舞伎座「団菊祭」の「外郎売(ういろううり)」で舞台復帰する。「無上の喜びで、前よりも楽しんで務められる心境になった。今回は1つですが、今後は舞台の数も増やしたい」。海老蔵(28)に「顔色が良くなったね」と声を掛けられ「むずがゆい気持ち」と述懐したが、息子の恋人米倉涼子(30)との破局について質問されると「入院中に風の便りで聞いたけれど、当時はそれどころでなかったから」と話した。

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