ミトキサントロン

ミトキサントロン(抗がん性抗生物質) ノバントロン(ワイス、武田薬品工業)

ドキソルビシンに似た抗がん剤として開発されました。DNAの螺旋構造に入り込んでその合成を阻害するとともに、トポイソメラーゼⅡの働きを抑制してがん細胞を死滅させます。ほかの抗がん剤が効かなくなった場合にも、効果を発揮することがあります。

適応となるがん
急性白血病、慢性骨髄性白血病の急性転化、悪性リンパ腫、乳がん、肝臓がん

主な副作用
骨髄抑制、発熱、食欲不振、脱毛、唇や口腔内の乾燥、アレルギー症状などが現れます。ほかの抗がん剤の一般的な副作用としてよくみられる吐き気・嘔吐は比較的軽いとされています。

使用上の注意点
ほかの抗がん剤や放射線療法と併用した際に、副作用が強く現れる恐れがあります。例えば胸部への放射線照射と併用すると、心臓障害が強まる恐れがあります

http://www.anticancer-drug.net/antibiotic/mitoxantrone.htm

今日は先に歯科へ行った

今日は先に歯科へ行った。
上前歯茎はもう結構治ってきている。
問題は下前歯茎の突起物だが、乳歯の残骸が今になって出てきたものとか、
なんなのかよく分からない。ちょっと固いし、縦向けの尾ひれみたい。
切ってしまいましょうかと言われるが、あとトラぶったら嫌だと思う。
痛くもないので、しばらくこのままということにする。

血液内科に行くとCRPは0.2に下がったし、白血球も2680/ulに上がっているので、
明日、明後日に5回目のR-CHOPをやってしまうことになった。
ちょっと白血球が少ない気がするので、今度の最下値の時はかなり低いかもと
心配になってくる。

セヴァリン強化療法は濾胞性リンパ腫に100%寛解率

フルダラ+ノバントロン導入療法後セヴァリン強化療法は濾胞性リンパ腫に100%寛解率をもたらすCancer Consultants2006/12

原文
フルダラ+ノバントロン導入療法後セヴァリン強化療法は濾胞性リンパ腫に100%寛解率をもたらす
Cancer Consultants 2006/12

イタリアの研究者は、少なくとも部分寛解または完全寛解(100%)を得た患者に、フルダラ(フルダラビン)[Fludara (fludarabine) ]とノバントロン(ミトキサントロン)(FM)[Novantrone (mitoxantrone)]の経口投与導入療法に、セヴァリンの追加治療をすることによって、100%の完全寛解率が得られたと報告した。この研究の詳細は、2006年の米国血液学会会議で発表された。

セヴァリンは、チウキセタン(MXDTPA)に接合されたマウスIgG1カッパモノクローナル抗体で、イットリウムやインジウムをキレート化し、Bリンパ球のCD20分子をターゲットにする。リツキサン (リツキシマブ)250mg/m2は通常セヴァリンによる治療が始まる7日前と、1日前に投与される。セヴァリンは、用量によって幹細胞サポートを行いながら投与することができる。標的化ラジオアイソトープを使用する根拠は、さらに特異性の高い放射線治療を行うことにより、毒性を減少させるためである。

完全寛解を得ることは、濾胞性リンパ腫患者の、最終的生存を予測するうえで重要な判断材料である、という新たな研究結果が報告されている。いくつかの研究は、完全寛解を得るためには、初期診断時に早期積極的治療を行うことが、現在の治療法において、もっとも有効である、と示唆している。米国血液学会会議で研究者グループは、濾胞性リンパ腫患者に完全寛解をもたらすための、一次治療の各種投薬計画の有効性についての評価を発表した。著者は、2421人の濾胞性リンパ腫患者における、化学療法のみによる治療、化学療法とリツキサン、フルダラ、または放射免疫療法の併用による治療(セヴァリンと、化学療法またはフルダラの併用)に関する25の論文を評価した。一番高い寛解率は、セヴァリン放射性免疫療法(79%)によって得られたと報告された。これに比べ、リツキサンによる投与計画は53%、フルダラによる投薬計画は68%の寛解率を得た。また、完全寛解を得た患者は、病気悪化の危険性が低かった。

この研究は、62人の未治療の低悪性度濾胞性リンパ腫患者における、フルダラ経口投与-ノバントロン(FM)による導入療法後の、セヴァリン強化療法を評価した。患者は6サイクルのFMを受け、4~6週時に再度評価された。計41人の患者が、FM後に完全寛解率73%と部分寛解率27%と評価された。よって、全ての患者がセヴァリンによる強化療法を受けた。全ての部分寛解患者は、セヴァリン投与後完全寛解になり、総体的完全寛解率は100%になった。全体的または無増悪生存率に関するデータは発表されなかった。

同研究者グループは、26人の未治療低悪性非濾胞性リンパ腫患者における、FMとセヴァリン追加療法の有効性について評価した。この2つの試験の大きな違いは、濾胞性リンパ腫患者にはフルダラが経口投与され、一方、非濾胞性リンパ腫患者には静脈内投与がされた。これらの患者は6サイクルのFM治療を受け、4~6週目に再度判定された。少なくとも部分寛解を得た患者はセヴァリンによる治療を受けた。FM治療後、完全寛解率は50%で、部分寛解率は31%であった。FMとセヴァリン治療の療法を受けた17人の患者が、評価可能であった。このうち、13人 (73%) の患者はFM後に完全寛解であり、この数字が(ゼヴァリン治療後に)88%に増えた。(部分寛解2例が、完全寛解を得た。) 全体的または無増悪生存率に関するデータは発表されなかった。

コメント:これらの研究結果は、フルダラ導入療法とセヴァリン追加治療は、低悪性リンパ腫患者に完全寛解をもたらすのに、とても有効な方法であると示唆し、最終的に、全体的生存率と無増悪生存率を向上させる可能性がある。

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(ラスコ 訳・Dr.Saru 監修)

http://www.cancerit.jp/reference/diary.cgi?no=79

R-CHOP療法後のゼヴァリン

未治療の濾胞性NHL患者に対して有望なR-CHOP療法後のゼヴァリン®[Zevalin]/リツキサン®[Rituxan]併用投与2006/6

原文
未治療の濾胞性NHL患者に対して有望なR-CHOP療法後のゼヴァリン®[Zevalin]/リツキサン®[Rituxan]併用投与
CancerConsultants 2006/6/21

第2相試験の結果、濾胞性非ホジキンリンパ腫(NHL)の初期治療として、R-CHOP療法(C:シクロフォスファミド(エンドキサン)、H:アドリアマイシン(アドリアシン)、O:ビンクリスチン(オンコビン)、P:プレドニン+R:リツキサン(リツキシマブ))後のゼヴァリン(90Y ibritumomab tiuxetan)およびリツキサン(リツキシマブ)の併用投与が、高い完全寛解率をもたらし、疾患の無進行生存率を改善することが報告された。これらの結果は、第42回米国臨床腫瘍学会(ASCO)の年次総会において発表された。

疾患の様々な進行段階で、ゼヴァリンを評価する試験が、初期治療も含め、実施されている。先の試験で、濾胞性NHLの初期治療としての、ゼヴァリン投与およびR-CHOP療法との組み合わせが、有望な結果を示し、近ごろピッツバーグ大学(University of Pittsburg)の医師らが、本治療方法の更なる評価のため、第2相単一施設試験を実施した。試験には30人の評価可能な、グレード1~3、またはステージⅡ~Ⅳの(あるいはステージⅠ-Ⅱであれば、症状のある)CD20陽性濾胞性NHL患者が登録した。患者は、化学療法やモノクロナル抗体による前治療を受けておらず、その半数は、ステージⅣに疾患が進行していた。試験の治療法は以下の通りである。

・3サイクルの標準R-CHOP療法。
・R-CHOP療法の最終投与の4週間後に、ゼヴァリンによる治療を受ける。
・ゼヴァリンによる治療の1週間後より、リツキサン(375 mg/m2を静脈内投与)による治療を1週間に1度、4回受ける。

以上の治療より、以下の結果が報告された。

・コンピュータ断層撮影法(CT)スキャンに基づくInternational Working Group(IWG)基準および放射断層撮影法(PET)スキャンの結果を用いた、完全寛解率が、R-CHOP療法後の35.7%から、ゼヴァリンおよびリツキサンによる治療後には89.3%に引き上げられた。
・20ヶ月後、無進行生存率の中央値は約80%であった。
・R-CHOP療法に放射免疫療法(RIT)を加えることで、グレードⅢ~Ⅳの血小板減少症の発症頻度が、R-CHOP療法中の3.3%から、RIT療法後の43%に高まった。
・グレードⅢ~Ⅳの好中球減少症および発熱性好中球減少症の発症頻度は、RIT療法後よりR-CHOP療法中の方が高かった。
・ゼヴァリン療法の画像化の段階における、腫瘍のインジウム-111(indium-111)吸収が、完全寛解率の低下と相関していた。
・フュージョンPET-CTスキャンによる機能的画像化の方が、CTスキャン単独よりも、残存病変の検知において、正確であることが分かった。

医師らは、R-CHOP療法にゼヴァリンおよびリツキサン投与を加えることにより、未治療の濾胞性NHL患者に対して、有望な完全寛解率および無進行生存率の改善をもたらすと結論付けた。また医師らは、本治療法の有効性を本当に評価するには、長期のフォローアップが必要であると注意を促している。

Reference: DeMonaco N, Wu M, Osborn J, et al. Phase 2 Trial of CHOP-Rituximab Followed by 90Y ibritumomab Tiuxetan (Zevalin) and Rituximab in Patients with Previously Untreated Follicular Non-Hodgkin Lymphoma. Proceedings from the 42nd annual meeting of the American Society of Clinical Oncology (ASCO). Atlanta, Ga. June 2006. Abstract #7589.

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(Oonishi 訳・Dr.Saru 監修)

http://www.cancerit.jp/reference/diary.cgi?no=52

今日から9月

今日から9月。
気持ち新たにと行きたいところなのに、先週は全くア-ァの一週間だった。
まず、25日の月曜に料理鋏で左手人差し指の先まで切ってしまった。
なんとか大事にはならなかったが、まだ指の先が腫れている。

それに火、水曜日と熱が出て、これがまた分家の不幸と重なってよくなかった。
それと同時に一番前の上歯の歯茎が紫色になったかと思ったら、
今度は白くなってきた。どうやら膿みたいなものらしい。
おまけに右奥の歯茎も腫れてきて、押さえると痛い。
なんだか歯槽膿漏みたいになってきた。

というわけで、今日は5回目のR-CHOPをするはずだったのに、
またもや延期になってしまった。
白血球もまだ1830/ulしか上がっていない。いろいろトラブッたので、
上がっている余裕がなかったのだろうとのこと。
それで歯科にまわされる。

歯科でまた口内のレントゲンを撮ったのだが、口内炎の軟膏とうがい薬を
くれただけで、何もなし。
奥の歯茎は昨晩、白い膿らしきものが歯磨きの時、取れて腫れはひいた。
前の歯茎も白いものが取れそうでだんだんマシになっている。
もう一箇所、下の前歯の歯茎に白いものがあって、何か気になっていたので、
聞いてみたのだが、何か分からないという。
骨みたいに固いというし、痛くも腫れてもいない。
切りましょか、様子をみましょか?と私にきかれるが、こっちが困る。
何か分からないのに、切られるのも嫌だから、そのままにしてもらう。
吉と出るか、凶と出るか?
それにしてもすっきりしない歯科だ。

白血球が減るとろくなことがない。
なかなか順調に進まないし、この調子ではやっていて
今年中に終わるのだろうか?

今日は底地点で、血液検査の日

今日は底地点で、血液検査の日。
白血球は1130/ulでまずまず。ところがCRPが2.5あって、また高い。
足の付け根の腫れはひいているし、押さえても痛くないので大丈夫だと
おもうのだが…

この頃、咳をしているからかなぁ。これは今に始まったことではなく、
出る時期と出ない時期とが前からある。

とりあえず、例の好中球を上げる注射をまた3日間して、
来月1,2日に第五回目に入ることになる。

贅沢はいえないが、今はどこにも行けないし、楽しみがない。
趣味といっても、ひとりでやっても張り合いがないし。。。
で、なるべくさっさとやってしまいたい気分。

シンバイオ社の塩酸ベンダムスチンの開発状況

SyB L-0501(塩酸ベンダムスチン)の開発状況(2008.6月現在)

「SyB L-0501(塩酸ベンダムスチン)」については、既にドイツで血液腫瘍に対して幅広い適応を取得し市販されています。また、米国においてはセファロン社(本社:米国ペンシルバニア州)が、慢性リンパ性白血病の承認を取得しており、さらに、低悪性度非ホジキンリンパ腫を対象に承認申請中です。

シンバイオにおける開発状況

■ ベンダムスチンの第II相臨床試験の低悪性度非ホジキンリンパ腫の症例登録が完了 2008.5.21

シンバイオ製薬は2007年12月から全国18の施設で開始したベンダムスチンの非ホジキンリンパ腫を対象とする第II相臨床試験について、同試験の低悪性度非ホジキンリンパ腫については、目標症例数に達したため登録を完了しました。当初、症例登録には15ヶ月間を要すると予測していましたが、治験開始からわずか5ヶ月間という短期間で登録が完了しました。同試験のマントル細胞リンパ腫についても、近く目標症例に到達する見込みです。シンバイオ製薬は開発計画を前倒しし2009年末を目標に申請をめざすことにしました。

次の作戦は

大体この世界の様子が分かってきた。 専門の雑誌も大分読んだのでそれなりの知識は身に付いたと思う。 濾胞性リンパ腫に対する薬というか療法がいろいろ出てきたので、ますます患者側がそれなりに勉強して選択しなければならなくなっている。 現時点での選択は大体以下のようなものと思う。

(1) 現時点で、R-CHOPは濾胞性リンパ腫の初発の標準的治療法となっている。

(2) その後は、維持療法が良いようだが、リツキサンの維持療法はまだ保険の対象になっていない様子。 やるとすれば自力でやる。 効果は有ると思うが 30万x8回として 240万くらいかかる計算。 確認していないが、治療実験に参加することも考えられる。 おそらく東京地域まで出掛ける必要がある。

(3) ゼファリンの維持療法も良いように思える。 400万近いのはしんどいが1回で済む。 しかし、現時点でちゃんと扱えて治療できる病院があるかどうか。 国立がんセンターに行けばよいものだが、東京だし。 運がよければ、この辺りで治癒する。

(4) それでダメなら、再度リツキサンプラスフルダラビンかクラドリビン。 CHOPはもう効かないだろうし。

(5) その次ぐらいに、ミニ自家移植。 フル移植は年齢的に無理だしリスクが高い。 同種移植は効き目は非常に良いみたいだか、移植副作用での致死率が高すぎる。 ミニでもリスクが減らないみたい。

(6) この辺になると、他の治療法が出てくるかもしれないが、リツキサンほど革命的なものは難しいかもしれない。 CD22標的がのものが出てくるか。 いずれにしても試験的な治療法にチャレンジする事になる。

いろいろ考えて、次回は年末にまた考える事になる。

血液・腫瘍科 54巻5号

1年以上前の雑誌ですが、リツキサンについて詳しく特集されています。

血液・腫瘍科 54巻5号(2007年5月発行)

特集 抗CD20抗体臨床導入後の B 細胞リンパ腫治療:

現状と将来展望
抗CD20抗体の臨床導入と B 細胞リンパ腫治療の進歩 名古屋第二赤十字病院・血液
内科 小椋美知則

キメラ型抗CD20抗体リツキシマブの直接的な抗腫瘍メカニズム 福井大学・血液・腫瘍内科 吉田 明,ほか

リツキシマブ耐性化機序におけるCD20とCD55の役割 癌研有明病院・血液腫瘍科 照井康仁

CD20陰性 B リンパ腫細胞におけるCD20抗原再発現誘導によるリツキシマブ耐性化克服の可能性 名古屋大学・血液・腫瘍内科学 富田章裕,ほか

糖鎖修飾による抗CD20抗体の薬理活性増強 協和発酵工業株式会社・抗体研究所 飯田 茂,ほか

リツキシマブ導入後のびまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫患者の予後推定と至適治療 名古屋大学・血液・腫瘍内科学 木下朝博,ほか

リツキシマブ脳室内投与による中枢神経リンパ腫治療の可能性 金沢大学・血液内科 高見昭良

再発,再燃びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫に対するリツキシマブを含む救援化学療法 埼玉医科大学・血液内科 新津 望

RI標識抗CD20抗体の国内導入と使用上の留意点 群馬大学・画像核医学 織内 昇

B 細胞腫瘍に対する次世代抗体医薬の臨床開発 国立がんセンター中央病院・第一領域外来部 飛内賢正

話 題
マウス骨髄におけるSP以外に存在する造血幹細胞 東京大学医科学研究所・ヒト疾患モデル研究センター 守田陽平

がん専門薬剤師制度と期待される役割 国立がんセンター中央病院・薬剤部 北條泰輔

アスベスト曝露と悪性中皮腫 岡山労災病院・アスベスト疾患ブロックセンター 岸本卓巳

解 説
細胞周期制御と発がん―G2期および M 期のチェックポイントと発がんを中心に― 熊本大学・腫瘍医学 清水孝恒,ほか

ユビキチンシステムと発がん 名古屋大学・分子修飾制御学 嘉村 巧
遺伝子多型を用いた疫学研究:疫学方法論の展開 名古屋大学・予防医学/医学推計・判断学 岡田理恵子,ほか

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染予防ワクチンによる発がん抑制 国立感染症研究所・病原体ゲノム解析研究センター 近藤一成

注文は、ここから。 5号です。

http://www.kahyo.com/t_b_k54.html

インターロイキン2受容体(IL-2R)

インターロイキン2受容体(IL-2R)

測定方法 : EIA法

臨床的意義
 インターロイキン-2レセプター(IL-2R)は、分子量70kdのp70(β鎖)と分子量55kdのTac抗原(α鎖)と呼ばれている2種類のサブユニットからなる蛋白である。前者が休止期のリンパ球にも発現しているのに対して後者はリンパ球活性化の後に初めて見出されるため、生体の免疫機構活性化の指標とすることができる。

近年、リンパ球活性化状態においてTac抗原が末梢血中に可溶性の形でも存在することが明らかになり、可溶性IL-2R(sIL-2R)と名付けられている。sIL-2RはIL-2との結合性を保持することから、生体の免疫調節にも関与していると推定される。

血中sIL-2R値は造血器悪性腫瘍、レトロウイルス感染症、リウマチ・膠原病など、免疫系
のさまざまな病的状態で上昇しており、病勢を反映する指標として有用と思われる。

血中に遊離される可溶性IL-2レセプターの量は、T細胞の活性化の消長を示す指標となることが知られている。成人ヒト白血病や川崎病、リウマチやSLEなどの自己免疫疾患において活動性を示すマーカーとなることが報告されており、幅広い疾患領域での有用性が期待されている。

異常値を示す疾患
高値疾患: 成人T細胞性白血病、急性リンパ球性白血病、悪性リンパ腫、Hodgkin病、AIDS、SLE、慢性関節性リウマチ、ベーチェット病、川崎病、肺結核

基準値: 190~650 U/ml

http://www.okayama-u.ac.jp/user/hos/kensa/hotai/ir-2r.htm